あがり症の薬物治療に用いられる薬の中でβブロッカー(β遮断薬)というタイプがあります。
心臓を活発にする交感神経のβ受容体に作用し不整脈や狭心症の原因とされる心臓の収縮力を抑える事ができるので、あがり症によって動悸が早くなるのも防ぐことが出来ます。
これはあがり症の治療薬として開発されたものではなく、もともとは心臓病のための薬品です。
動悸が早くなるのを防ぐことができるという事は、あがり症にも同じく有効であるということです。
このβブロッカー薬はインデラル、アテノロール、プロプラノロールなどかなりの種類が発売されていますが中でもインデラルはあがり症治療薬としてよく処方される薬の一つです。
緊張が予想されるイベントの30-60分前に服用してその効果を得る頓服薬と言われる薬品です。
あがり症における心臓の動悸が早まるのを防ぎ緊張の緩和に役立ち、手足の震えにも効果が見られます。
インデラルのようなβブロッカー薬、抗うつ剤や精神安定剤などの薬品は副作用や依存症があるので、服用前の医師の説明には十分に耳を傾けてください。
インデラルも含め特に即効性のある薬品を一定期間以上常用すると高確率で依存症に陥ることがあり、薬効が常用となった身体に耐性が生まれ薬効が切れることで改めて異常を引き起こすこともしばしばあります。
服用を急に止めるとその症状が出るので、止める時は徐々に量的なステップを踏みながら止めるという方法を医師から指示されると思います。
副作用としては「眠くなる」のが代表的な症状ですが、薬の成分特有の副作用も様々なものがありますので、この点についても医師のアドバイスをしっかり受けてください。
またこの分野の新薬としてSSRIと呼ばれる薬品もあります。
特定の器官、脳内物質にのみ作用するように設計されているので、副作用も少ないとされていますが、即効性のある薬品ではなく、どちらかというと長期服用するための薬品です。
薬物治療の場合、βブロッカー薬インデラルの他にも薬品の選択肢はかなり広いので、適切な診断を受けて自分に合った薬を選んで服用するという基本的事項をかならず守ってください。
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