あがり症治療を医師に相談する場合、精神科または診療内科の先生に相談されるといいと思います。
(メンタルクリニック等の専門開業医も同じだと考えて差し支えないと思います)「精神病」の範疇に入る症状は昔と比べて格段に多くなってきましたが、同時に薬品開発の分野も進歩しており薬物治療で十分対応できる時代になってきました。
あがり症もこの範疇に入る症状で精神科で相談できます。
精神病ということばだけで考えるとシリアスな、あまり他人に知られたくない病気というイメージをお持ちの方も未だにいらっしゃるかもしれませんが、それはすでに過去のイメージだとお考え頂きたいです。
あがり症の代表的な症状としては、赤面する、動悸が激しくなる、手足や声の震える、汗を大量にかくなどの症状があげられますが、それらの身体の異常を薬物で抑えるというのが対症療法といわれる薬物療法です。
保険が効いて薬品の服用も簡単なので、専門医の診断によって一般的な薬物治療を勧められると思います。
例えば「動悸が激しくなる」という症状を緩和する薬があります。
これを服用すると心臓に直接作用して動悸が早くなるのを抑えることができるので、動悸昂進がきっかけで出てくる症状を未然に防ぐことができます。
(βブロッカーまたはβ遮断薬と称されている薬品群です)本来は心臓病の治療薬として開発されたものなので、あがり症の原因となる「動悸の抑制」にも有効ですが、心臓に負担がかかるため服用は精神科の先生と話し合って慎重に考えてください。
特に頻繁に使用することは身体にダメージを与える可能性が大きいので、細心の注意が必要です。
芸能人や講演の講師などでも動悸が早くなるのを防ぎたいという目的で薬品を服用している方がいます。
症状が出る1時間ほど前に服用すると薬効が現れ動悸の昂進を防ぐことができるようです。
他にもあがり症に対処できる薬として脳細胞や神経に働きかける薬があります。
抗不安剤、精神安定剤などと称されています。
これらの薬品は交感神経や脳内物質に直接働きかけて感情のコントロールを図るのに有効とされています。
緊張を解きほぐし、リラックスした状態に誘導してくれることから緊張を発端とするあがり症の諸症状の発症を防ぐことができます。
しかし、これらの薬品については副作用もあることが分かっています。
依存症を始めとしてめまい、吐き気、眠気、のどの渇き、倦怠感・食欲不振と多岐に渡っているので、服用については薬品の選択だけでなく服用法などもきちんとアドバイスを受けることが大切です。
また、この分野の新しい治療薬としてSSRIと呼ばれるあがり症治療に有効な薬品も出てきました。
脳内物質の中でも幸福感、満足感のシグナルであるセロトニンの制御にのみに作用するため副作用が少ないと言われています。
あがり症やパニック障害など心の傷や歪によって起こる身体のアクシデントを治療する薬品やその仕組みを解明する医学の進歩には目覚しいものがあります。
正しい処方箋で適切な薬品の服用が最大の効果を生み出すスタート地点であることを念頭に薬物治療をスタートしてください。
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